はじめる前に
何かを知る必要も、解く必要もない日があります。
正しさや答えではなく、ただ「ここにいること」が、
からだにとって一番やさしいとき。
日々は、気づかぬうちに外へ外へと流れていきます。
ここでは、その流れを無理に止めるのではなく、
そっと足を止めるだけでいいのです。
このページは、何も起こさないための場所。
何も起こらなくても、少しずつ満ちていくための場所。
ひとつの在り方
楽に坐ります。
手は自然に置き、視線は柔らかく。
落ち着こうとしなくていい。
静かになろうとしなくていい。
「うまくやる」必要もありません。
何かに手を伸ばしていることに気づいたら、
ただ、その手を戻すように、
今ここへ帰ってきます。
静けさは、つくるものではなく、
すでにあるものに気づくこと。
いま、この瞬間に
近くにある静かなものに、ただ気づく。光、影、空気。
音を、名前をつけずに受けとる。遠さや近さのままに。
もう一呼吸だけ、その場に留まってみる。
静けさの知恵
禅では、静けさは演じるものではありません。
坐り、呼吸し、気づき、戻る。
ただ、それを繰り返すだけです。
茶の湯では、所作のひとつひとつが、
心を静かな場所へと導きます。
何も加えず、何も急がず。
静けさは、日常から離れることではなく、
日常の中にある「間」に気づくこと。
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